性感染症
性器ヘルペスは口にも感染する?知っておきたい原因と治療法について
- 2017.09.18
デリケートゾーンに水膨れのようなものができてしまった場合、それは性器ヘルペスの疑いがあります。
口唇ヘルペスはよくご存じだと思いますが、女性器も同じようにヘルペスになる可能性があります。
性器ヘルペスになれば高熱が伴ったり、水泡がつぶれて激しい痛みを感じることもあります。
女性器に水泡などができてしまって悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
■デリケートゾーンの悩み|現場から見る5つの悩みとその原因と治療について
性器ヘルペスとは?
■性器ヘルペス
性器ヘルペス (せいきヘルペス) は、単純ヘルペスウイルス(HSV: herpes simplex virus)によって発症する性感染症である。
水疱ができ、痛みを生じる。単純ヘルペスは唇などに生じ、性器ヘルペスは性器周辺に生じる。単純ヘルペスは風邪や疲労等の免疫力低下により発症を繰り返す。完全なウイルスの駆除は現時点では難しい。
性器ヘルペス:Wikipediaより引用
冒頭でもお伝えしましたが、女性器周辺に水泡などができる病気が性器ヘルペスですが、単純ヘルペスによって感染する病気です。
単純ヘルペスウイルスには、主に口唇や口の中にすみつく1型と、性器にすみつく2型の2種類があります。
1型について
幼児期に感染し、口唇や目、顔面など、主に上半身に症状が出ます。
2型について
主に、性器を中心とした下半身に症状が出ます。しかし、オーラルセックスにより、1型の症状が下半身に出ることがあります。
最近はオーラルセックスの一般化で、口唇型が性器に感染したり、性器のウイルスが口に感染する例も増えています。
症状がなくても感染している可能性がある
症状が出ていない場合でも、だ液やおりもの、子宮や外陰部の粘膜にウイルスが存在することがあり、パートナーが皮膚炎やアトピー体質の場合は、感染しやすくなります。
反対に、パートナーもヘルペスウイルスの抗体を持っていれば、発症する頻度は低くなります。
性器ヘルペスの症状とは?
急性型と再発型があります。急性型は初感染では、3~7日で性器の皮膚や粘膜に水泡がたくさんでき、破れて潰痬になります。
激しい痛みや38℃以上の発熱を伴うことが多く、痛みで排尿や歩行困難になることがあります。男性もほぼ同じ症状ですが、女性よりも軽いのが普通です。
一度感染すると、治ったあともウイルスが体にすみつき、疲れや妊娠などで体力、免疫力が落ちたときに再発を繰り返します。また、妊娠中に感染すると治りにくく、治療に1ヶ月ほどかかり、再発も多くなります。
また自然分娩だと、赤ちゃんが産道を通るとき、ヘルペスがうつってしまう危険があるため、帝王切開で出産することもあります。新生児ヘルペスになると、脳炎や肺炎を発症して、半数は死亡し助かっても重い後遺症を残すことになります。
初めて感染した場合
- 性器や口に単純ヘルペスウイルスがいるパートナーとの性的接触で感染します。
- 2〜10日間の潜伏期間をおいて、突然発症します。感染は外陰部だけでなく、子宮の入口から膀胱まで及ぶこともあります。
- 症状が出て3〜5日目に水疱が破れて融合し、激しい痛みを伴う浅い潰瘍になります。足の付け根のリンパ節まで腫れることもあり、1週間前後に最も重症化します。
- 初感染後抗体ができ、通常3週間で血液に出てきます。
再発の場合
症状は軽く、多くの場合、1週間以内に改善します。
性器ヘルペスの治療法について
高熱や激痛などの重症のものは、抗ウイルス剤の注射や飲み薬を、水ぶくれや潰痬には軟膏が処方されます。
重症のものでも治療を続ければ2~3週間で症状は消えますが、苦痛が大きいので、早めに治療しましょう。
症状があるうちはセックスは禁止です。パートナーと一緒の治療も不可欠です。ただし完治は難しく、疲れ、生理やセックスなどの刺激によって再発しています。
これらの薬はウイルスの量を減らすだけで、潜伏しているウイルスを完全に消失させることはできません。
一度感染したら、再発の可能性を常に頭の隅におき、睡眠や栄養をとって不摂生やストレスを避け、なるべく体力や免疫力を低下させないようにしましょう。
また性器ヘルペスに感染している人は複合感染の可能性も高いので、他の性感染症の検査もお勧めします。
再発の場合
ほとんどは自然に治癒します。2ヶ月ごとに再発を繰り返すようであれば、再発抑制療法を行います。
再発の場合は、疲労、ストレス、過度の飲酒を避けるようにしましょう。また、再発の兆候があれば、早めに受診しましょう。
※症状が治まれば性行為は可能ですが、症状がなくても少量のウイルスが排出されていることもあるため、コンドームを使用するようにしましょう。ただし、肛門、臀部、太腿にも再発するため、100%感染を防ぐことはできません。 |
現代人は静物化しストレス過多になっている
ヘルペスは、疲労やストレス過多気味になってくると症状として現れやすい病気です。
これは、このタイミングで免疫力が低下するためですが、現代人は静物化し、ストレス過多になっています。
静物化というのは、身体を動かさず、仕事中も椅子に座ったままじっとしていることが多く、このような姿勢を長時間とることで筋肉が硬くなります。
筋肉が硬くなり、循環が悪くなると体温は下がり、体温が下がると免疫が下がります。またストレス過多になることでも体温は下がります。
このような生活習慣が原因で体温が下がり、免疫が下がってしまう。結果、ヘルペスになってしまうことにつながります。
再発を防止するためにも、免疫を下げないためにも、日頃から健康をしっかりと管理しておきたいところだと思います。
まとめ
今回は、性器ヘルペスについてお伝えしていきました。
パートナーとセックスをすることで感染してしまう性器ヘルペス。これを根本的に治療し、菌を完全に排除することは難しいですが、再発しないように疲労やストレス過多になってしまい、免疫を下げないようにすることが重要です。
そのためには習慣を見直し、身体を動かすことや体温を上げる工夫をすることで、免疫を高い状態で維持できます。
そうすれば性器ヘルペスになってしまっても、再度症状が現れる可能性は低くなります。
健康という面でも、このような性感染症という面でも、常に体温を高く保つということは、人にとっては最も大事なことのひとつなのかもしれませんね。
今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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